ベンタイン市場のそば「Ca phe Linh」──森の中の小屋のようなカフェ

以前から気になっていたカフェ

ベンタイン市場の近く、大通り沿いに、ずっと気になっていたカフェがあります。

緑のつたが屋根から垂れ下がり、木造の小屋のような外観。
まるで街の真ん中にぽっかりと現れた“森のカフェ”のようです。

屋根の木陰には、小さな椅子に腰かけてアイスコーヒーを飲む人たちがいつもたくさんいます。

賑やかな通りにあっても、木陰のせいかゆったりした空気が漂って、どこかジブリ映画に出てきそうな雰囲気があります。

今回はその「Ca phe Linh」に、ついに足を踏み入れることにしました。

店内は２階建て。木のはしごのような階段を上って２階へ行くと、窓が開け放たれ、扇風機が回っています。──クーラーもかかっているようですが、南国の暑さはやっぱり強く、あまり涼しくは感じませんでした。

壁や天井、柱まですべて焦茶色の木で造られていて、床は歩くたびにギシギシと音を立てますが、それもまた森の中の手作りカフェのような味わいを感じさせます。

注文したのは、ベトナムのカフェではおなじみの「塩コーヒー」。
塩のほんのりした塩味が甘みを引き立て、まろやかな味わいになります。

エッグコーヒーは以前体験済みでしたが、塩コーヒーは今回が初めて。
ベトナムのこのようなアレンジ力は、やっぱり天才的だと思います。
素朴ながら、記憶に残る一杯でした。

そして、コーヒーとは別に冷たいお茶も出してくれるのが、なんとも気が利いていました。

ドリンクメニューは平均300円くらいです。

ふと１階を見下ろすと、くつろぐ猫の姿が。
お店で猫が飼われている光景は、日本ではなかなか見かけません。

不思議なのは、ホーチミンのペットたちの自由さ。
犬も猫も放し飼いなのに、人間にしつこく寄ってくることはなく、とてもお利口。
育て方や接し方に、何か秘訣があるのでしょうか。

ベンタイン市場から徒歩数分。
観光の合間にふらりと立ち寄れば、ローカルな雰囲気と美味しいコーヒーが味わえるお店です。是非行ってみてください。

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